英語教育研究所St.Paul's Institute of English Language Education

英語教育研究所は、言語文化の視点を通して、日本の高等教育機関における英語教育のあり方を研究するため、1998年4月に設立されました。英語教育システムの研究開発、教材研究開発、教育機器に関する研究開発、英語教育に関する国際交流など、常に新しい英語教育の内容と方法を開発することを目的とし、またその成果の還元を図ることを目的としています。

概要

所長?所員?研究員(2024年度)
所長
MCILROY, Tara 外国語教育研究センター准教授

所員
石黒武人 異文化コミュニケーション学部教授
上野育子 外国語教育研究センター准教授
鳥飼慎一郎 立教大学名誉教授
中田達也 異文化コミュニケーション学部教授
MARTIN, Ron 異文化コミュニケーション学部准教授
森聡美 異文化コミュニケーション学部教授
師岡淳也 異文化コミュニケーション学部教授
山田優 異文化コミュニケーション学部教授

特任研究員
熊谷允岐
福田晶子

研究員
平野 遼

イベント?講演会

2024.07.05 公開講演会「第一、第二言語におけるテンス?アスペクトの習得」※事前申込要
日時:
2024年7月5日(金)17:00~18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス 14号館6階 D603教室

内容:
言語習得研究において、テンス?アスペクトを表す言語形式の研究は、1970年代より言語習得理論に貢献する重要な研究が多数行われて来た。このパネルディスカッションでは、この分野における最近の研究成果について、3人の研究者がそれぞれ(1)第二言語学習者による英語のテンス?アスペクト習得、(2)第二言語学習者による日本語のアスペクト形式「テイル」の習得、(3)同時バイリンガルにおける、英語?広東語の習得について、動詞タイプの影響(アスペクト仮説)、母語の影響(言語転移)などの要因がテンスアスペクトの習得にどのように影響するかについて発表し、討論を行う。

講師:
白井 恭弘氏(米国ケース?ウェスタン?リザーブ大学認知科学科教授)
西坂 祥平氏(お茶の水女子大学基幹研究院人文科学系助教)
ニューベリー?ペイトン ローレンス氏(成城大学社会イノベーション学部専任講師)

司会:
森 聡美(立教大学異文化コミュニケーション学部教授、英語教育研究所所員)

主催:
立教大学英語教育研究所

共催:
立教大学異文化コミュニケーション学部
~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~

対象:
学生、教職員、校友、一般

申込:
参加費無料
下記のリンクからお申込みください

問合先:
立教大学英語教育研究所
sp-iele@rikkyo.ac.jp 
2024.07.09 公開講演会「外国語学習に成功する人、しない人~第二言語習得論への招待~」※事前申込要
日時:
2024年7月9日(火)17:00~18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス マキムホール(15号館)2階 M202教室

内容:
第二言語習得(SLA)研究は外国語学習のメカニズムを科学的に明らかにすることを目的に、1960年代ごろから活発に研究を続けて来た比較的新しい学問分野である。講演ではSLA研究の観点から、外国語教育?学習をより効果的なものにするにはどうすればよいか、岩波科学ライブラリー「外国語学習に成功する人、しない人(改訂版、近刊)」の内容を紹介しながら検討する。主に、第二言語習得における個人差(学習年齢、適性、動機付け)に関する研究と、第二言語習得のメカニズムに関する研究について検討する。

講師:
白井 恭弘氏(米国ケース?ウェスタン?リザーブ大学認知科学科教授)

司会:
森 聡美(立教大学異文化コミュニケーション学部教授、英語教育研究所所員)

主催:
立教大学英語教育研究所

共催:
立教大学異文化コミュニケーション学部
~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~

対象:
学生、教職員、校友、一般

申込:
参加費無料
下記のリンクからお申込みください

問合先:
立教大学英語教育研究所
sp-iele@rikkyo.ac.jp 
2024.07.11 公開講演会「コーパスと言語習得研究」※事前申込要
日時:
2024年7月11日(木)17:00~18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館2階 A203教室

内容:
言語習得研究の究極の目的は「習得のメカニズム」を明らかにすることであるが、その際、様々な現象の普遍性と個別性、そしてなぜそのような現象が観察されるのかを説明をすることが理論構築上重要になってくる。講演では、コーパスを使った言語習得?処理?障害についての研究で「何がわかり、何がわからないのか」を中心に、テンス?アスペクト、使役辞、関係節、条件文などの例をとりあげ、理論構築において注意すべき点を考察する。

講師:
白井 恭弘氏(米国ケース?ウェスタン?リザーブ大学認知科学科教授)

司会:
森 聡美(立教大学異文化コミュニケーション学部教授、英語教育研究所所員)

主催:
立教大学英語教育研究所

共催:
立教大学異文化コミュニケーション学部
~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~

対象:
学生、教職員、校友、一般

申込:
参加費無料
下記のリンクからお申込みください

問合先:
立教大学英語教育研究所
sp-iele@rikkyo.ac.jp 

刊行物

2022年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第13号(2023年3月発刊)
?「EUにおけるEMIの新たな展開」
 パトリック?スツゥダー(チューリッヒ応用科学大学教授)、ポール?ケリー(チューリッヒ応用科学大学英語教育部門長)
?「教えたけど、知っているのに、使えないのはなぜか?—最新の第二言語習得(SLA)研究で分かってきていること—」
 鈴木祐一(神奈川大学准教授)
?「構文文法の考え方と英語教育への応用」
 大谷直輝(東京外国語大学准教授)
2021年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第12号(2022年3月発刊)
?「『やる気』と『やり方』を考える—外国語学習の成否に関わる2つの要因について」竹内 理(関西大学教授)
 講演1:外国語学習での動機づけを考える—学習意欲を高めるための10の方策
 講演2:外国語学習での方略を考える—過去からの知見と未来への提言
?「Content-Based Instruction(CBI)とContent and Language Integrated Learning(CLIL)の理論と実践」原田 哲男(早稲田大学教授)
 講演1:なぜCBI/CLIL?理論的背景とその課題
 講演2:CBI/CLILとしてのEAP(English for Academic Purposes)とEMI(English Medium Instruction)の大学での実践
2019年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第11号(2020年3月発刊)
?「単語の向こうにあるもの:語彙と文法におけるパターンを探る」Randi Reppen(北アリゾナ大学教授)
?「20世紀におけるSLAの軌跡と21世紀における課題と展望」佐野 富士子(常葉学園大学特任教授、前横浜国立大学教授)
?「キャンパス国際化の挑戦:関西大学の取組み」山本 英一(関西大学教授)
2017年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第10号(2018年3月発刊)
1.フィンランドの英語教育 伊藤 治己(関西外国語大学外国語学部教授)

2.アメリカ合衆国の大学教育国際化政策とオハイオ州立大学の外国語教育 湯浅 悦代(オハイオ州立大学東アジア言語文学学科准教授)
 第1講:大学教育における国際化、地域研究、外国語教育:アメリカ事情
 第2講:オハイオ州立大学における国際化、地域研究、外国語教育の試み
 第3講:Performed-culture approachの理論的背景と概要
 第4講:Performed-culture approach(ワークショップ形式)

3.連続公開講演会 Prof. Dr. Brigitte Halford (Department of English-Linguistics, University of Freiburg)
 言語接触
 第1講:多様な言語との接触に彩られた英語の歴史:言語発達を中心とした
 第2講:言語接触の場における言語とアイデンティティ:話し手を中心とした

 多言語主義
 第3講:多言語主義が個人に及ぼす効果:認知および態度から見た
 第4講:ヨーロッパにおける社会的多言語主義の諸形態:状況や政策から見た
2016年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第9号(2017年3月発刊)
1.連続公開講演会とワークショップ Susanne Gundermann氏(ドイツ フライブルク大学)
公開講演会
?The spread of English-medium instruction in higher education
?The challenges of English-medium instruction for students and lecturers
?Support for English-medium instruction: Insights from the EMI Project at the University of Freiburg
ワークショップ
?Diversity and intercultural communication in the English-medium instruction classroom
?Student interaction in the English-medium instruction classroom

2.連続公開講演会—ドイツの外国語教育政策について— Matthias Hutz教授(ドイツ フライブルク教育大学)
?Educational System in Germany
?German Foreign Language Education
?Teacher Training Programs in Germany
?Teacher training courses at Universities of Education (Padagogische Hochschulen)
?The Future of the German Education System

3.連続公開講演会 Christian Mair教授(ドイツ フライブルク大学)
?Global English in a multilingual world: an introduction to language and Globalisation
?Immigration and multilingualism in the global city: London, New York and Toronto
?Creolisation: language and culture in the English-speaking Caribbean
?Progress in linguistics: technology and the human factor
2015年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第8号(2016年3月発刊)
?「ドイツに見るEUの外国語教育」鳥飼慎一郎
?「フィンランドの言語政策—必修スウェーデン語授業をめぐる論争」高山一郎
2014年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第7号(2015年3月発刊)
?「第1講 「欧州言語共通参照枠」(CEFR)とは何か」Dr. David Newby
?「第2講 「語学教育実習生のためのヨーロッパ?ポート」Dr. David Newby
?「第3講 新しい文法の数え方—認知文法+コミュニカティブ?アプローチ」Dr. David Newby
?「第4講 新しい文法の教え方—実践的ワークショップ」Dr. David Newby
?「第5講 社会の変化を反映した現代英語の特徴」Dr. David Newby
?「大学の英語教育は国際化にあってどのように変わるべきか—近年の英語教育の3つの二元論を中心に」森住 衛
2013年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第6号(2014年3月発刊)
?「第1講 バンク?オブ?イングリッシュとコウビルド?プロジェクト」スーザン?ハンストン
?「第2講 正しく話すために:英語のフレイジオロジー」スーザン?ハンストン
?「第3講 動詞から見たパターン文法」スーザン?ハンストン
?「第4講 正しく教えるために:コーパス言語学と英語教育」スーザン?ハンストン
?「全カリの遺産——立教大学における言語教育改革とその彼岸——」実松克義
?「第1講 レキシカル?プライミング」マイケル?ホイ
?「第2講 語の意味、語彙間の意味的関係、コーパス言語学」マイケル?ホイ
?「第3講 パラフラフ、文章構造、語彙選択」マイケル?ホイ
?「第4講 文法的結束性、意味的結束性、メンタルレキシコン」マイケル?ホイ
?「コーパスと語彙研究と辞書編纂」赤野一郎
2012年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第5号(2013年3月発刊)
?「民間言語学」デニス?R?プレストン
?「認知言語学のパラダイム—21世紀の言語学の新展開—」山梨正明
?「第1講 近年の英文法研究における成果」ジェフリー?リーチ
?「第2講 British National Corpusの成功と課題」ジェフリー?リーチ
?「第3講 近年における英語の動詞句の変化」ジェフリー?リーチ
?「第4講 英語という言語の過去、現在、未来」ジェフリー?リーチ
2011年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第4号(2012年3月発刊)
?「内なる異文化コミュニケーションを考える—「東京人」再考—」久米昭元
?「沖縄人(ウチナンチュー)の時間認識についての一考察」伊佐雅子
?「東北にまつわるイメージの形成および青森の人々の自己認知について」山本志都
?「バイリンガリズムとバイリンガル教育:その幻想と現実」藤田保
?「英語イマージョン教育を受けている児童生徒の実態」山田HAY美由紀
?「千里国際学園(一条校とインター併設校)でのバイリンガル教育からの示唆」田浦秀幸
?「日本人と英語—黒船と漂流民の物語に見る異文化との遭遇—」鳥飼慎一郎
?「外国語学習の科学—第二言語習得研究の現在と今後の展開—」白井恭弘
2010年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第3号(2011年3月発刊)
?「FDセミナー Myths about L2 Reading and Reading Instruction」Dr. Fredericka Stoller and Dr. William Grabe
?「第1講 Reading Research Development」Dr. William Grabe
?「第2講 Promoting Purposeful Language Learning with Project Work」Dr. Fredericka Stoller
?「第3講 Reading Comprehension Instruction」Dr. William Grabe
?「第4講 Tried and True Vocabulary Teaching Techniques」Dr. Fredericka Stoller
?「第6講 Reading and Writing in ESP」Dr. Fredericka Stoller
?「第7講 GOs for reading and writing」Dr. William Grabe
?「第8講 Integrated Skills and Content-Based 」Dr. Fredericka Stoller
2008?2009年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第2号(2010年3月発刊)
?「これからの英語教育の方向性-小学校英語必修化を受けて-」藤田保
?「大学英語教育における語彙」望月正道
?「国際環境における高等教育を中心とした日本の英語教育の問題点と将来像」小池生夫
?「コーパス言語学とその英語教育への応用」Douglas Biber
?「どうなるのか、これからの大学英語教育」押上洋人
2005?2006?2007年度 立教大学英語教育研究所研究成果報告書 第1号(2008年3月発刊)
?「立教大学英語教育研究所研究成果報告書の刊行にあたって」鳥飼慎一郎
?「スウェーデンの英語教育」高山一郎
?「立教大学の英語教育:その軌跡と未来」ジョセフ?ショールズ
?「言語教育?研究のための統計:基礎の基礎の基礎」石川慎一郎
?「文学の英語—知的運用能力の開発に向けて」豊田昌倫
?「学問の方法と国民性 イギリスと日本を比較して」吉野利弘

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